【南海一番街】日本を再現!日本愛に溢れた大通りが佛山に誕生
広州市白雲区と佛山市南海区の境に突如誕生した日本通り「南海一番街」。大通りの入口には日本の象徴である造花の桜の木があり赤ちょうちんも所狭しと飾られる。これこそが中国の方が抱く日本のイメージ!
先週のSNSから日本人中国人問わず「佛山市南海区に面白スポットができた」と話題になったストリートに行ってきた。ここの名前は「南海一番街」で巨大なショッピングモールに挟まれた全長100m足らずの舗装道路を利用して「日本あるある」の日本の街並みをほぼ忠実に再現。看板から停車している自動車、バス停、公衆電話ボックスまで日本の物を使用しており、ところどころ残念な日本語表記を除いても、なかなか感心する日本再現度の高いスポットだ。
◎日本愛にあふれる風景
日本人の気配が一切ないこのモール街に誕生した「南海一番街」。中国語のネット記事によると、この通りは渋谷6丁目の一番街をモデルとしているものの、出ている日本の道路標識はともかく看板は中国人が好きな日本のアニメやゲームのタイトルが多い。
「太鼓の達人」「犬夜叉」「竹蜻蜓」「機動戦士ガンダムUC」「足球小将」「藤原豆腐店」、「毛利探偵事務所」「ダウンタウン(くにおくん)」「パックマン」「ワンピース」「アンパンマン」など30〜40代の日本人がここを訪れれば思わず「クスっ」とくるものばかり。当然、これらのタイトルは中国人の若者が大好物のコンテンツであり、日本に憧れているけど、コロナ禍で日本に行けなくなった中国人向けに町興し&開発したと思えば合点がいく。
使用するキャラクター画像の著作権は大丈夫なのかという心配はあるが、それにしてもよくぞここまで作ってくれた感はある。
日本には横浜や神戸に中国から来た人たちが集まる中華街が観光地として有名だが、この南海一番街は明らかに日本街を狙っているとしか言いようのない手の込んだ再現力だ。
◎モデル撮影隊が押し寄せる、夕方から夜以降の観光がお薦め
この通りにあるお店はまだ閉まっており、すでに開いているお店はどこでもあるような店舗だったので入っていない。花の湯に期待
無論、この手の日本の街の再現とて時折見られる残念な日本語表記や思わず突っ込みたくなる表記はいくつもある。例えば縦看板の読み方文字を延ばす「|」ところを「ー」にしていたり、撮影用で路上に停めているスポーツカーの三菱GTOのナンバープレート文字が「GT-R」になっていたり…まあそこはご愛嬌というところにしておこう(笑)。
日本のタクシー車両が置かれている場所は撮影隊が集まっていた
現地を訪れたのは16時を過ぎていたが、よく見ると背の高いスラッとしたモデルさんみたいな方々が衣装ケースを転がしてカメラマンを引き連れているではないか。そして着替えた格好は日本の制服を着た女子高生風だったりする。特に10代〜20代前半の女子が自撮りないし、カメラマンを連れての撮影に勤しんでいるのであった。
ほとんどは停まっているスポーツカーや日本のタクシー車両前で撮影している娘が多いが、中には道路脇に設置した日本の公衆電話ボックスから撮影しているには驚いた。これらの撮影風景を外から撮影するのもまた楽し。
人々が集まるのは夕方から夜にかけての時間帯で、ライトアップされたカラフルな看板に立っているモデルの姿が映える映える。これらの写真はさまざまなSNSに載り拡散されていく。
この日本街ブームがいつまで続くかはわからないが、国慶節期間中どこにも行く予定のない方はGOFO(佛山に行こう)として訪れるのもありだ。
◎広州からでも地下鉄と公共バス乗り継ぎで行ける
看板の中には思わずくすっとくるタイトルなどもある
さて、この「南海一番街」はちょうど広州市白雲区と佛山市南海区の境に誕生した、中二病で言うなら時空が歪んだ空間のような感じである(冗談です)。最寄りの白雲区にはイオンモールの金沙洲店がある。
自動車だと広州環城高速を通ることになるが、この南海一番街があるワンダレム(万達広場そば)付近は、夕方になると広州戻りの自動車が大渋滞を引き起こすほど渋滞のメッカなので、公共交通機関を使っての移動を推奨。
地下鉄6号線の沙貝駅A出口北側の階段を降りると広789路の乗り場がある。それに乗って三駿市場駅を下車。体育路を西に800mほど徒歩で進むと「南海一番街」の北側に出る。
地下鉄6号線と公共バスを使う際の「南海一番街」までのアクセス。友和アパートから片道約70〜80分。百度地図より
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